ざくざくサクサク
2017.6.2
日差しが強くなる午後。
何だかめっきり夏な気候で。
「洗いのバッグを作りたくて作りたくて」と、言うマリの言葉も頷けます。
そうなんです、今日も主役は“洗いのバッグ”。
今回はユーフラテの革で、より軽やかな印象。
袋状の本体は、ザクザク入ってサクサク出し入れできる、ざっくりとしたオープンタイプです。
暑くなると軽いというのはもちろん、動作も軽やかに、億劫でない仕様が良いなと思う。
前回のリバースの“洗いのバッグ”は盤面の表情をより楽しんでもらう作りでしたが、
今回は、ギュッと寄せたギャザーにその洗いの面白さがあります。
柔らかくふわっとしたユーフラテは、そのままだと癖をつけることは難しく
仕上がりも少し曖昧で遊びのあるものが多い。
それが魅力ではあるけれど、ギャザーを寄せたり思い描く形にするには少し難しい素材です。
そのユーフラテに洗いを掛けると、油分が少し抜けて形や癖がつくようになります。
今回は、その洗いの特性を活かして、盤面には柔らかさや遊びを残したまま、
上部のギャザーはしっかりと癖をつけて形を作りました。
それが何とも良い塩梅です。
底面に分厚い3.5mm厚のしっかりとした革を使っているので、
全体がふにゃふにゃと柔らかくなりすぎず、ある程度形が保たれるのも良いところ。
サイズは大小の2サイズ。
大きい方はA4ファイルも入る大きさ。
袋状なので容量もたっぷりです。
サンダルに合わせて。
なんだか、夏が楽しみになるバッグです。
ウィリンキーも心なしか元気。