ストリームライン
2014.8.29
気づけば処暑も過ぎ、
そろそろいい季節かな
ですが、なんだかいつもと違う。
上部は革の曲面なのに、ある1点から底面にかけてはステッチが見えているのです。
というより、底面はれっきとした外縫いです。
右:しずくマチのトートバッグ(G-46)から転じて、このたびリュックタイプに
仕上がったのですが、この鞄、そのしずくの頂点が背面に配置されているのです。
おかげでマチだけを目で追うとだいぶ流線型、スポーツカーのような立体感。
“スポーツカー”というと、金属的なかたい印象を与えてしまいますが、
当の現品は革の自然な曲面が相まって柔らかい独特のフォルムを生み出しています。
昔からしずくマチのリュックを作りたいと思案してきましたが、何度も試作を重ね
しずくの頂点を今の位置にずらすことにたどり着いたのが最近のことのようです。
強度としても、たわんでも革がパキリと折れない良さが出ています。
使いこんで、より革が柔らかくなったときが楽しみです。
ギボシで留める本体は
小さい方(現品:オールドイングランドのカスターニョ)でも
A4ファイルが入ります。
というわけで、ちょっと大きめです。
左:口枠リュック(G-29)、中:今日のリュック小さい方、右:今日のリュック大きい方
大きい方(現品:張りのあるサンプル革のアンバー)も、横幅が大丈夫であれば女性でも使えます。
ちなみに、リュックタイプでストラップの端が出ない仕様にしたのも珍しいところ。
走っても、端がパタパタすることはありません。
だんだんと気温が下がってくる季節に向けて、日常のお供になりそうです。