リクエスト
一昨日までの雨風はどこへやら。
今日も良く晴れています。
新しい物を作るきっかけは様々ですが
身近な人からの要望で、思わぬ物を作ることがあります。
今回は、そんな身近な人のリクエストがきっかけで宮崎が作った長財布。
「縫い目が表に出ていなくて、ファスナーを使わない財布」
一番に浮かんだのが名刺入れ(GS-18)のマチの作り。
これを元にどんどん発展させていったそうです。
折り畳むように作られたマチは正面から見ると、縫い目が無いように見えます。
見た目はすごくプレーンですが、プレーンに見せるための作りが面白い。
そして、「マチの作りから自然とこうなった」と話す中の収納箇所。
前後にお札類を収納できるスペースがあり、
中央に大きなジャバラの収納を2つ設けていて、ラフにホック一つで留めています。
ここは前面側が小銭入れ、後面側がカード入れになっているのですが、
「小銭もカードも一緒に留めてしまおう」というラフさがユニーク。
「この構造のままなるべく薄く、簡単に物が取り出せるようにアクションを少なくしたい」
それが形になっています。
収納すると、小銭とカードが一まとめになっていることで、とてもすっきりとした印象。
前後の収納スペースはお札を種類で分けて入れても、レシートやその他と分けても良し。
カードは前後に1枚ずつと中央にざっくりまとめて入れています。
小銭は多く入れ過ぎない分には、飛び出てくることもなく収められます。
多くても2つのホックを外すだけで、目的の物を取り出せる。
毎日使う物だからこそ、この気軽さが気持の良いお財布です。
とは言いつつ、中央のジャバラ部分の留めはラフなので、あまりに詰めすぎてしまうと
ホックが留めづらくなってしまったり、小銭がこぼれてしまう可能性もあり
少しコツがいるかもしれません。
でもだからこそ、このバランスは魅力的です。