リクエスト

2016.5.13

一昨日までの雨風はどこへやら。

今日も良く晴れています。

影

 

新しい物を作るきっかけは様々ですが

身近な人からの要望で、思わぬ物を作ることがあります。

今回は、そんな身近な人のリクエストがきっかけで宮崎が作った長財布。

長財布

 

「縫い目が表に出ていなくて、ファスナーを使わない財布」

 

一番に浮かんだのが名刺入れ(GS-18)のマチの作り。

名刺入れ(GS-18)

これを元にどんどん発展させていったそうです。

サンプル長財布

折り畳むように作られたマチは正面から見ると、縫い目が無いように見えます。

見た目はすごくプレーンですが、プレーンに見せるための作りが面白い。

 

そして、「マチの作りから自然とこうなった」と話す中の収納箇所。

サンプル長財布

前後にお札類を収納できるスペースがあり、

中央に大きなジャバラの収納を2つ設けていて、ラフにホック一つで留めています。

サンプル長財布

ここは前面側が小銭入れ、後面側がカード入れになっているのですが、

「小銭もカードも一緒に留めてしまおう」というラフさがユニーク。

「この構造のままなるべく薄く、簡単に物が取り出せるようにアクションを少なくしたい」

それが形になっています。

サンプル長財布

収納すると、小銭とカードが一まとめになっていることで、とてもすっきりとした印象。

前後の収納スペースはお札を種類で分けて入れても、レシートやその他と分けても良し。

サンプル長財布

カードは前後に1枚ずつと中央にざっくりまとめて入れています。

小銭は多く入れ過ぎない分には、飛び出てくることもなく収められます。

多くても2つのホックを外すだけで、目的の物を取り出せる。

毎日使う物だからこそ、この気軽さが気持の良いお財布です。

 

とは言いつつ、中央のジャバラ部分の留めはラフなので、あまりに詰めすぎてしまうと

ホックが留めづらくなってしまったり、小銭がこぼれてしまう可能性もあり

少しコツがいるかもしれません。

でもだからこそ、このバランスは魅力的です。

 

Organ(オルガン)

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