pinoトート
2016.5.20
暖かく、丁度良い気温。
紫陽花もポツポツと花を咲かせています。
今日のサンプルは、初めて登場のこの革。
「pino」
ピーノ と呼びます。
pinoはイタリア語で「松」という意味。
表面に不規則に沢山の傷を入れて、松の幹のでこぼことした表面を表現しているそう。
動物の皮膚を想像していたのですが、松の幹と言われると、不思議とそう見えてきます。
他の革同様、植物タンニン鞣し、バダラッシィ・カルロ社で作られたものです。
風合いとしては、ミネルバ・ボックスより少し厚く、でも柔らかさのある革。
ミネルバ・ボックスとリスシオの中間といったところでしょうか?
裏側は、少し起毛しておりスエードに近い触り心地です。
この革を使って、今回作ったのは容量多めのトートバッグ。
やっぱりいつもの雰囲気とは大分違います。
この革、繊細な感じがしてなんだか少し上品。
そこに、分厚い革を乗せることで形がしっかりと出て、Organらしい鞄になった模様。
風合いの違う補強が効いています。
横から見ると、ポテッとしてボリュームを感じます。
内側には、分割ポケットと大きめのオープンポケットが両側に付いています。
A4ファイルが3冊収納できる容量です。
表面にこんなに加工の入った革を使うのは、初めて。
「少し実験的な感じで、ポツポツと作っていけたらな」と桃井。
早速洗いをかけていました。