トート

2016.9.10

「トートバッグって大きい物が多いし、中もざっくりしているから僕は収納に困ってて

この広大な空間をどうにかしたくて、トートバッグに仕切りを付けたいと思った」

 

そう話す宮崎のトートバッグが、今日の主役です。

一本取手トートバッグ

 

一見するとプレーンな見た目に、沢山の要素が詰まっています。

 

 

一本取手トートバッグ

肝となっているこのポケット付きの仕切部分。

以前作った長財布の小銭入れの作りをそのまま採用しています。

「仕切りを付けたい」と、同時に考えていた「上に行くに連れすぼまっていくサイドマチの形」。

良いなと思っていた口枠によく見られるこの形状を、口枠以外の作りで出来ないかと考えていたところ

前回作った長財布の小銭入れの作りなら、イメージに近い物が出来るんじゃないかと考えたそうです。

 

一本取手トートバッグ

「二本取手が苦手」なことから考えていた一本取手も、

表に出すことをためらっていたショルダーの取り付け部分も

この仕切りに集約することで「可能な限りプレーンな見た目」で作ることが出来ました。

 

一本取手トートバッグ

外縫いの鞄はかっちりした印象を受けますが、この鞄はかっちりとも違う。

 

それが、盤面の柔らかい革だったり、

一本取手トートバッグ

でも要所要所で入れている補強の厚革だったり。

一本取手トートバッグ

一本取手トートバッグ

 

この開口部の作りの縫い止めない遊びであったり、マグネットの留め方であったり。

一本取手トートバッグ

 

しっかりと補強しつつかっちり決めすぎずに、動きや遊びをもたせているところにあるようです。

 

一本取手トートバッグ

一本取手トートバッグ

 

「今はすごく良いって思ってるけど、最初は受け入れられなかった」

先輩にそう言わしめた宮崎の今回のバッグ。

話を聞いていると、トートバッグの既成概念にとらわれずに

自分が今までに思っていたこと、「こうだったら良いな」や「これは嫌い・好き」といった

至極個人的な要素が詰まって、今までにない作りが生まれたようです。

トートバッグだけど、「一本取手」

トートバッグだけど、「仕切り付き」

四角いけれど、「かっちりし過ぎない」

そんな2wayのトートバッグが出来ました。

 

おまけに作ったペーパーウエイトは、ポップな○■

ペーパーウエイト

Organ(オルガン)

Organ(オルガン)モデル販売ページ