オールドイングランド
2014.7.4
留め具である丸台起こしの合わせ方が特徴的なブリーフケース。
「オールドイングランド」との名を冠した、約3.5mm厚のオイルレザーを使用しています。
Organで扱う革としてはとても厚手。
スムーズな質感、張りのある革としてご紹介しているリスシオでも2mm程度ですので
その2倍ほどもあるこの革は、重厚感たっぷり。
それでいて、オイルをふんだんに含んでいることでしなやかさも併せ持っています。
また、革の表面も個体差が大きく、豊かな風合いが楽しめるのも醍醐味のひとつ。
その利点を最大限に活かすべく、全体としては1枚革をそのまま見せる
シンプルな作りに至りました。
特徴の丸台起こしは前面と背面のパーツを合わせて留める仕様。
受けと頭(前面と背面)でふた部分の作り、縫いの具合が異なります。
立ち上がったふたについた丸台起こしは、ふたを少したわませることで開けやすくなります。
ふた全体を背面側に倒しながら、起こしを上げるとうまく開けられます。
極厚とはいえ柔らかい質感なので、起こしを留めたままでも内ポケットに入った
小物程度であれば出し入れでき、
片側だけ開けるという使いかたもできて、意外にラフに使えるのが面白いところ。
直線的で豪快なのに使っていくことで柔らかくなることを想像させる質感が
絶妙なバランスを保っています。
ふたの落ち具合や底面など、使い込んだときが楽しみです。
革自体の重量があるため、今回は肩かけにもできる仕様にしました。
A4ファイルに水筒などが十分入る大きさです。
画像は男性ですが、女性が持っても違和感のない雰囲気です。
楽譜などを入れるレッスンバッグとしても、是非。
もうすぐ小暑
今年はまだまだ梅雨が続きそうです。