クーズー
2016.8.5
最近、東京は一日に一回は雷雨が降り
晴れていても傘が欠かせません。
そんな中でも、花を咲かせようと多肉植物はぐんぐんぐんぐん伸びています。
以前ブログで紹介させて頂きました鞄が、本日より定番となりました。
棒屋根が見た目にも、補強としても効いているこちらはA4ファイルサイズですが、
今日は、この棒屋根を活かしてもう少しカジュアルに使える小ぶりなハンドバッグを作りました。
落ち着いた土色の本体に、黒というツートン仕様。
本体の革は、初めて登場する「クーズー」という革です。
「クーズー」は、大きな渦の巻いた立派な角を2本持つ、アフリカに生息するウシ科の動物。
野生のため、革にも生きていた頃の傷が沢山残っています。
タンナーさんもこの傷を敢えて隠さずに、ナチュラルなまま仕上げてくれています。
普段使っているミネルバ・リスシオやリバースレザーにも傷や皺はありますが
こんなにはっきりと生きていた頃を感じさせる革は珍しいように思います。
その傷の多さや荒々しさから、革を裁断するのも非常に難しく、
鞄の革を取るのはとても苦労したようです。
表面を擦っているので、ややマット。柔らかく靭やかな風合いです。
プルアップなので、掴んだり、折り曲げたりするとその部分の色が薄くなります。
上から擦ると元に戻るのですが、中に入れるものによっては表面の色が薄くなったりと
様々な表情を見せてくれそうです。
今回の鞄はひっくり返して作っていることもあって、全体的に元々の革よりも薄い色に見えます。
とても表情豊かです。
厚革の黒がシックなので、そのコントラストもおもしろいかと。
ビジネスバッグよりも少しラフな一枚革の取手。
三角ステッチも効いています。
ファスナーブックケース(GS-37)Mサイズが丁度の大きさです。
今日から発売の棒屋根ファスナービジネスバッグ(G-64)と共に、ぜひ見にいらして下さい。