Bucket-type
2016.9.2
台風が去って、気温の高い日が続いていますが
この間までの「ギラギラとした暑さ」とは違って「秋を含んでいる暑さ」を感じます。
同じ気温でも何だか全く別物です。
本日の主役は、久しぶりにpinoを使ったバッグ。
田中が少し前から考えていたバケツ型のバッグを、
「取手付き」と「取っ手なし」2タイプで作りました。
「pinoは革の個性が強いから、作りはなるべくシンプルに。」
との言葉とおり、サイドに補強の革を入れている以外は装飾無く
盤面も革の表情が存分に出ています。
特に底面にかけて内縫いになっている部分や、上部の折り返している部分は
表面に入った切り込みがよりはっきりとして盤面の中での表情の違いも面白い。
少し簡易的な取手は、どちらかと言うと“サブ”的な存在。
バッグを開ける時の補助をしてくれたり。
この盤面に対して、敢えて小さめというバランスも良い塩梅です。
黒の方は、形がよりシンプル。
取手がないだけでなく、縦横の比率を少し変えています。
少し横幅を出すことで、形はシンプルだけれど“たわみや遊び”があって
動きのあるバッグに仕上がりました。
補強の革との間で、たわんだり。
遊んだり。
いずれもA4ファイルを入れて、きちんとホックが止まるサイズ感。
中には内ポケットが付いています。
ストラップは、調整の幅が広い余りの出ないタイプ。
掛けると収まり良く。
荷物や掛け方で見え方が変わります。
ひとつ前に“オールドイングランド”という革で作ったサンプルは、
厚みがあるせいかシャッキリとして見えます。
こちらも店頭に並ぶ予定です。
これまた、革が違うと何だか別物です。