素材に惚れ込む
2017.7.21
今回ご紹介のサンプルは、
最近ではOrganの工房で制作を行っている、HERZ創業者近藤の鞄。
近藤が惚れ込んだ、革の自然で力強い風合いを持ったミッスーリの革を使用し、
本体を1枚の革で作り上げたトートバッグ。
更に違うサイズも作っているようですが、現在サイズは2種類あり、左がMサイズで右がLサイズ。
こちらは以前オンラインショップで個数限定にて販売したトートバッグがモデルとなっています。
(オンラインショップの製品は既に完売となっております。)
細かい作り等の変更はありますが、基本的な大きさやコンセプトは変わっておらず、
LサイズにはA3サイズが収納できること、そしてシンプルであるために
革の厚み、風合いを肌で感じられる鞄に仕上がっています。
しかし、鞄の細部には以前とは違う、こだわりを見ることも出来ます。
まずは飾りがついたように見える取っ手ですが、
こちらはよく見ると取っ手自体の固定は金具のみとなっています。
しかしこの周りの革があることによって、取っ手が横にブレること無く
安定して持つことができます。
そして前ベルトはざっくり荷物を入れた時にも、
口を留めやすく勝手に外れにくい、ドイツホックを採用しています。
更に目を引くのはこちら
前回ご紹介の鞄と同様、ポストミシンを使用し特徴的な底の形に出来上がっています。
この構造は革のひっくり返しが起きない構造のため、革自体を殆ど曲げず作ることが出来ます。
その為、仕上がった鞄は、より強く本来の革の味を残しています。
今回は底部のシンプルな底の形のものもあり、並べることで違いを見比べることも出来ます。
革本来の素材感や頼もしい厚みを感じながら、
色々なものをざっくりと詰め込みたくなる鞄が出来上がりました。